「新500円硬貨」いよいよ発行開始！

2021年12月19日更新
グローリー製「新500円硬貨対応セレクター」（E-450／E-450G）受注状況。

・入荷時期未定
・E-450は12月27日まででメーカー注文終了収束➡数量限定で注文受付中
・券売機用コインメック・アクセプタは　受注注文受付中

どうも「BOSS」です。
いよいよ「新500円硬貨」が11月1日より発行されます。

おさらいさせていただくと、これまで「新500円硬貨」の発行に関連するタイトルの中で、
次のような経緯経過で説明をさせていただきました。

• 現在の貨幣改鋳は偽造防止のために実施
• 新500円硬貨 11月めどに発行へ 政府　（リンクするページ）
• 今回の500円硬貨は3代目
• 大きさや基本的なデザインは変えずに世界的にも最先端の新しい技術を導入
  ＊ニッケル黄銅・白銅・銅の3種類の金属の素材を使った「２色３層構造」に変更。
  ＊等間隔でない側面の斜めの溝
  ＊硬貨の縁には、新たに「500YEN」と「JAPAN」という微細な文字が2か所ずつ刻まれる（リンクするページ）
• 6月21日に新500円硬貨の製造を開始

今回は、異なる側面での情報と最新の「新500円硬貨」に関連するニュースを報告します。

「新500円硬貨」発行の認知度

「新500円硬貨」ついて9月にゼネラルリーサーチ株式会社による調査が実施されました。
「今年（11月）から新500円硬貨が発行されることを知っていますか？」という質問では発行を間近に控えた現在も知らない方は68.3％と非常に多い結果となり認知度が予想以上に低い結果でした。

次いで「新500円硬貨に興味がありますか？」の質問では、『興味がある』方が過半数の54.5％、
『興味がない』方が45.5％という結果となりました。
その理由としては61.７％の方が「そもそも貨幣のデザインに興味がない」、35.9％の方が
「キャッシュレス決済の利用頻度の高まり」という結果となっています。

「新500円硬貨」の需要はあるの？

現在の現金使用率についての調査では「１０％～４０％」という回答が40.6％で現在での現金使用率が非常に低い傾向になっているということが判ります。
半面、現金使用率「０％」は1.8％と完全にキャッシュレスとなっている比率は非常に低いということも判明しました。
現金を利用する施設としては「スーパー」「医療施設」が４０％超、「飲食店」、「コンビニ」、「薬局・ドラッグストア」が３０％前後という比率となっています。

現在「500円硬貨」は21年3月時点では約５０億枚流通しており、10年前より約１０億枚増えています。
これまでも1円、5円、10円硬貨は減少傾向にあり、500円、100円硬貨は逆に増加傾向にありましたが、今後キャッシュレス決済が普及すれば需要が減ると見込まれます。
しかし500円硬貨は「貯金箱」でためる人が多いとの指摘もあり、減少率はより鈍化していく可能性があります。
「新500円硬貨」は約2億枚発行され、仮に毎年同数のペースで新規発行されていくとしても入れ替わるのに約１５年かかると言われています。

「新500円硬貨」はすぐに使える？

財務省による発表では、新500円硬貨の登場時期が遅れたのは、新型コロナウイルスの影響で金融機関のATMや駅の券売機などの対応作業が遅れたためと説明がありました。
その後ATMや券売機の改修が7～9割ほど進んだことを受けて、ようやく11月に発行されることになり、ATMや駅の券売機での使用は可能だと見込まれましたが、最近のニュースでは各社で対応の違いも見られます。

東急や東京メトロでは、各駅での券売機、精算機の一部（最低1台）は改修済みとしています。
一方で、関東バスや西武バス、京阪バス、広島電鉄をはじめ多くのバス・鉄道会社は10月下旬に相次いで、運賃箱や両替機では「新500円硬貨は使用できません。」という告知をニュースリリースなどで発表しています。
機器の改修が一斉に行われないのは、高額の費用がかかることと前項の現金使用率の調査にあるようにキャッシュレス化の普及による現金使用率が低い傾向にあることが大きな理由のようです。
今後は新500円硬貨の流通量によって都度対応していき2024年の新紙幣発行のタイミングで一斉に行いたい意向もあるようです。

では、一般の自販機や券売機での状況はというと明確な改修状況は不明ですが、かなり少ない状況かもしれません。ただ、先にもありましたように流通している500円硬貨が全数入れ替わるにはかなりの年月を要することやキャッシュレスのさらなる普及が予想されますので大きな混乱はないと思われます。
ただし、新しい500円硬貨との入れ替わりの進行により先行して初代500円硬貨は使えなくなり返却口に戻るという状況になってくるでしょう。

さらに、この「新500円硬貨」での改修や機器の入れ替えにも大きな影響を及ぼすであろう事態が起きています。
それは、最近になって特に世界的にコロナ禍から抜け出しつつあることでの急激な需要の高まりに
よって、半導体不足に始まり、原油の高騰により原料としている部品にも連鎖、銅製品も同様に不足し、使用部品の価格の高騰や供給の遅れなどの大きな影響が広がっています。

また、遊技業界でも半導体のみならずハーネス等の部品にも納品の大幅な遅延が発生しており、12月納品予定であったパチンコ台「Pキン肉マン３」が販売延期となり旧規則機の撤去時期とも重なったことでの大きな影響が出ています。

例に漏れず同様の理由で弊社においても「新500円硬貨対応コインセレクター」や紙幣搬送ベルトなどのメーカー側からの大幅な納品の遅延がありご迷惑をおかけしている状況です。大変申し訳ございません。ただいま対策を検討し早急に対応させていただくために多方面に手を尽くしておりますので、今しばらくお待ちください。以降、見込みが立ち次第当サイトのトップページなどでお知らせいたします。

このような状況ですが「新500円硬貨対応コインセレクター」をはじめ、その他「両替機」の修理について対応可能な限り行っておりますので、引き続きご相談をお待ちしております。