グローリ- メダル貸機  EMS-7識別機故障を語る(前編)

グローリー製品

どうも「BOSS」です。

今回はグローリー製メダル貸機「EMS-7」の識別機の修理についての内容となります。

グローリー製「EMS-7」は2002年に販売され、今では製造・販売およびメーカーの保守サポート
も終了している製品です。

千円紙幣対応の現金メダル貸機としては非常に販売台数が多く、未だに設置利用されている
パチンコ・パチスロ店が少なくありません。
中古での本体や部品(識別機、ホッパーなど)も保守用として販売されています。

弊社への「EMS-7」の修理のご依頼のなかでも識別機のトラブルが最も多くなっています。

そして今回の修理内容と関連性が高いYouTube動画を見つけました。この動画の修理方法や手順が
大変参考になりますので是非ご視聴ください。👇

さて本題に入りますが、メダル貸機「EMS-7」をお使いのお客様において、識別機の故障・トラブルに見舞われるケースが多いと思います。
識別機のトラブルで多いのは「入金しない」「エラーが出る」などになります。

「EMS-7」の識別機はPanasonic製「EUC B6213CA」です。↓

では具体的に故障内容を突き止めていきましょう。

トラブルの症状としては先ほど挙げました次の2点となります。

①紙幣が入金できない
②エラーが出る

今回のケースでは ”①紙幣が入金できない 症状の原因を探っていった結果、
「電源部」の異常と判明しました。

   全体    故障個所

上の写真は電源部の基板です。(左:基板全体/右:基板右下・故障個所)
基板右下(シルバーの丸い)コンデンサーの膨れているような状態が確認できました。

コンデンサー取りました

このコンデンサーを取り外してみました。↑
やはり取り外した跡に汚れが確認できました。これはコンデンサーから液漏れしていた証拠です。

Panasonic製識別機はノイズに非常に弱いところがあり、これがコンデンサー不良を引き起こす原因となる場合があります。
今回のようにコンデンサー不良になった場合、識別率が大幅に低下または識別しなくなります。

識別機で異常が発生した場合、識別機のみの交換をされる場合が多いと思います。

今回のケースのように電源部が原因となることもありますので、必ず点検いただいた上での電源
基板(部品)の交換をお勧めします。

次回(中編)では、このコンデンサーの交換修理をリポートいたします。

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