認証協の元代表理事を逮捕 スマートユニットの部品代を水増しした疑い

認証協のトップページをモチーフに、「Clear Amusement 宣言。」とスマートユニットを描いた記事用イメージ トピックス

共同通信によると、警視庁は2026年11月4日、一般社団法人「電子認証システム協議会」(認証協)の元代表理事、越野友春容疑者(63)を特別背任の疑いで逮捕しました。パチンコ店向け機器の部品代を水増しさせ、協議会に約1億7,500万円の損害を与えた疑いが持たれています。

対象はスマートユニット2万4,500台

対象となったのは、2022年4月から2023年2月にかけてパチンコ店に納入された「スマートユニット」です。店内で遊技に使う玉数などを管理する機器で、今回の容疑は計2万4,500台分の代金に関わるものです。

警視庁によると、これらの機器の代金は、認証協を通じて製造会社に支払われる仕組みです。越野容疑者は製造会社に部品を納める業者に対し、実際より高い部品代を請求するよう指示した疑いがあります。警視庁は、協議会が余分に支払った差額が、コンサルティング料などの名目で越野容疑者側に戻ったとみています。

認証協は、パチンコホールの貸玉・貸メダルの売上データを透明化する目的で、2003年に設立された非営利法人です。

越野氏の経歴と認証協の代表交代

越野友春氏は、2016年9月の認証協役員名簿に常勤の専務理事として名前が載っています。2021年6月8日、認証協の理事会は、退任した吉村泰彦氏の後任として越野氏を代表理事に選任しました。越野氏は2022年と2023年の総会後の理事会で再任され、在任中にはスマート遊技機専用ユニットの普及を進める方針を示しました。

2024年6月11日、越野氏は認証協の代表として、日本遊技関連事業協会(日遊協)への加盟調印式に出席しました。一方、同年8月1日に開かれた全機連の通常総会の報告資料は、認証協の代表理事として野口氏の名前を挙げています。日遊協の『遊技業界データブック2025』にも、代表理事は野口博英氏と記載されています。これらの資料からは、越野氏の正確な退任日までは特定できません。

現代表・藤原国明氏の経歴 メダル補給設備と紙幣搬送装置

現在、認証協の常勤代表理事を務めるのは藤原国明氏です。藤原氏は、ホール向けのメダル自動補給回収装置や紙幣搬送ラインを手がける、長崎県佐世保市の株式会社ジェッターで取締役副社長を務めました。2010年には遊技場メダル自動補給装置工業会の理事に選ばれ、2020年の佐世保工業会の資料にはジェッターの代表取締役として掲載されています。

製品開発にも藤原氏の名前が残っています。ジェッターが2022年に出願した「紙葉類搬送装置」は、紙幣の収容室が受け入れ不能になったときに、別の収容室へ紙幣を送って搬送を続ける仕組みです。公開特許公報には、藤原氏が発明者として記載されています。

認証協では2016年に理事、2022年には副代表理事を務めました。2026年1月の日遊協会報で代表理事への就任を報告し、スマート遊技機の専用ユニットを安定して供給することや、遊技機の新機能に合わせてユニットの連動を強めることを、その年の重点に挙げています。

出典:共同通信の記事(熊本日日新聞掲載) / 電子認証システム協議会「協議会概要」

越野氏の経歴・代表交代の資料:2016年の役員名簿 / 2021年の代表選任 / 2022年の総会 / 2023年の総会 / 日遊協への加盟調印式 / 全機連総会の報告(資料2-3) / 遊技業界データブック2025(58頁)

藤原氏の経歴・就任方針の資料:メダル自動補給装置工業会の総会 / 佐世保工業会の企業紹介 / 紙葉類搬送装置(特開2023-114900) / 日遊協会報・藤原氏の年頭所感(15頁)

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