パチンコ、10年で24店減 富山県内50ホールに 大型化拍車、1店の台数全国2位
●新紙幣対応、人手不足が要因
富山県内のパチンコ店が過去10年間で24減の50店になったことが分かった。警察庁によると、富山は1店当たりの遊技機数が全国2位とホールの大型化に拍車がかかる。8月には滑川市で50年以上営業してきた店が閉業。コロナ禍で遠のいた客足が戻らず、新紙幣への対応や人手不足の影響を受け、かつての「大衆娯楽の王様」が苦境に立たされている。
「貯玉利用客の皆様へ」。8月20日、滑川市の老舗パチンコ店「NEW JAPAN滑川店」の入り口に閉店を知らせる紙が張り出された。9月10日には東京商工リサーチが運営会社「日本」(同市)の破産開始が決まったと発表。1973(昭和48)年設立で半世紀以上、営業を続けてきた。パチンコホールの大型化や利用客の減少に歯止めがかからず、事業の継続を断念したという。
●新台への投資重く
県遊技業協同組合によると、2015年度末では県内には74店舗があったが、今は50店舗となった。組合の伊能岳留専務は「業界全体として厳しく、全国でも減少傾向にある。富山だけの話ではない」と指摘する。
コロナ禍をきっかけに、在宅で楽しめる娯楽への流出が加速し、競馬や競輪の「インターネット投票」は活況を呈する。
一方、パチンコの遊戯人口は減少傾向にある。加えて、近年は遊技機が高騰し、更新には多額の設備投資が必要で、新紙幣に対応した設備も更新しなければならない。能登半島地震で被害を受けた店舗も多く、修繕費も経営にのしかかる。業界関係者の一人は「特に小規模な事業者にとっては負担が重い。ただ、設備投資しなければ客足も遠のくリスクがある」と説明する。
●「スマスロ」で光
明るい兆しは「スマスロ」の登場だ。パチンコ台もスロット台も減少の一途をたどっていたが、メダルを投入せずに電子情報のみでメダル枚数を管理する「スマートスロット」は客の利便性も高く、好評となっている。
業界では、今も厳しい残暑が続く中、暑さをしのいで涼しく過ごせる避暑スポットとしての利用も推奨してきた。伊能専務は「地域貢献の取り組みを進め、イメージアップにも力を入れたい」と話した。パチンコ、10年で24店減 富山県内50ホールに 大型化拍車、1店の台数全国2位(北國新聞社) – Yahoo!ニュース
どうも「BOSS」です。
遊技場店舗数が10年間で3割強もの減少という富山県での顕著なケースがニュースとなりました。
全国的に見ても遊技場数は2014年(11,627店)から2024年(6,706店)で57.7%の比率(増減率-42.3%)になっています。※富山県は67.6%(増減率-32.4%)
一方、遊技機台数は2014年(4,597,819台)から2024年(3,325,890台)で72.3%の比率(増減率-27.7%)で、富山県のケースと同様に遊技台数の減少率は店舗数に比べて小さく、1店舗当たりの設置台数が395.4台から100.5台増の496.0台と大幅に増えており、今後もこの大型店舗の傾向は続いていきそうです。
この記事にもあるようにそもそも参加人口の減少が背景となっており、それに反比例するように遊技機の高騰があります。「スマスロ」が活況とはなっていますが、投資金額が増大し、ホールも償却期間をより短くするために高粗利営業とならざるを得ない状況で悪循環となっているように思われます。デフォルトとなってしまった低貸営業に代わる価格と射幸性を下げた遊技機の開発は望めないのでしょうか。


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