2028年予測、パチンコ店5900件、遊技機設置台数308万台⁉（矢野経済研究所）

パチンコ産業重要指標を予測（2024年）

2028年のパチンコホール数を5,900店舗、遊技機設置台数を308.4万台と予測
～市場規模はゆるやかに減少する見込み～

1.市場概況
2000年代半ばから長期にわたり市場規模の減少が続いている。
2018年には遊技機（パチンコ機・パチスロ機）に関する規則が改正、全ての遊技機（旧規則機）を2022年1月末までに新規則機に入れ替える必要に迫られた。
入れ替えによる費用負担に加え、2020年のコロナ禍により市場規模がさらに縮小した。
2022年11月から導入の「スマートパチスロ」により一時的な市場規模の回復が見込まれるが、パチンコホール・遊技機設置台数の減少、およびパチンコ参加人口の減少が影響し、市場規模はゆるやかに減少する見込みである。

2.将来展望
【パチンコホール数】
2022年末時点でのパチンコホール数は7,665店舗で前年から793店舗（前年比9.4％減）の減少となった。大型店の集客においての優位で小型店舗の減少が続いている。今後もこの傾向に変わりはなく、2028年には5,900店舗（中位予測）になると予測する。

【遊技機設置台数】
2022年末時点での遊技機設置台数は356万4,039台。遊技機設置台数の少ないパチンコホールの閉店もあり、１店舗あたりの平均設置台数は増加傾向にある。
2012年末に378台だった１店舗あたりの平均設置台数は、2022年末には465台にまで増えている。今後もパチンコ店舖数が減少する一方で、１店舗あたりの平均設置台数は増加が続く見込みで、遊技機設置台数はゆるやかに減少していき、2028年には308万4,000台（中位予測）になる見通しである。

パチンコ産業重要指標を予測（2024年） | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 (yano.co.jp)より抜粋