「BOSS」のボヤキと注意喚起

統計・コラム

どうも「BOSS」です。

今回はとある案件でのボヤキとホール様への注意喚起です。

おかげさまで弊社は長年「修理」を生業としてきている会社ということが徐々に浸透してきていることもあり、予測していたこととはいえ修理案件が追い付かないほど増加してきています。
業界内では修理と言ってもASSY(アッシー)ごとの交換が多く、そのASSYの内部部材に至るまでの修理対応ができるメーカーや業者が少なくなってきていることで、弊社の代替部品までを応用した細部に渡る「安価で速く確実な」修理対応が依頼の増加の要因だと感じています。

ASSY(アッシー)とは、パーツ単体ではなく複数が組み合わされた構成部品(ユニット)を指す言葉。 「assembly(アッセンブリー)」の略語

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

カードユニット、紙幣計数機、両替機など、メーカーは修理できてもASSY交換修理などを推進していることから高価であったり保守切れ製品は新規製品との入替を勧めるのみで、メーカー下請け業者なども安易に代替の中古品を売ることを優先している傾向があることにも原因があるように思います。ASSYごとの交換は人材不足の状況下では比較的安易に誰でもできる作業で、かつスピーディーで営業や稼働を極力止めないので否定するところではありませんが、ASSY内部の構造によっては流通している部品や他の製品の部品を応用することで安価に即時に修理可能なものも少なくありません。

さらに突き詰めると根本的な要因は修理対応できる人手、人材不足です。業界全体が斜陽産業とみなされてきており、設備メーカーや下請けの施工業者、修理業者にも若年層が極端に少なくなって自ずと人材育成もできない事態となり残った人材も老齢化した状況に陥っています。その上、最近のコロナ禍で遊技機メーカー、設備メーカーも不況続きで人員削減が行われており、この人材不足傾向がさらに強まっています。結果「デキる業者・人材」が限定されてきています。

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最近、休業中のとあるホールから営業再開したいと設備面での相談を受けました。同時に元・某島補給設備メーカーの業者も並列して相談を受けていました。

この業者が元・某島設備メーカー(以下、ダメ業者)とは思えないくらい無知で無責任で目先のことしか考えていないことに本当に驚愕し怒りを通り越してあきれてしまいました。

まず、このホールはパチンコでダミーのカードサンドと現金サンドを使っており、このダメ業者はさらに現金サンドの増設を勧めてきました。

現金サンドはメーカーも保守終息しており修理を得意としている弊社でも手に負えないケースが多いのに、「なぜ??」そこに執着するのか疑問でした。明らかに自分の手持ちの中古品を売り付けたいとしか思えません。弊社からは壊れているホールコンピュータの替わりに売上管理もできるのでランニングコストが格安の認証協のシステムを一部でも導入することを強く勧めましたが、このダメ業者は譲ることをしません。

さらに、旧式の玉補給システムで島に研磨装置が無く地下ピット(玉場)でのポリ研磨があるだけで、長期に稼働させておらずその上に島には雨漏り箇所が見つかりました。

こんな状況でこのダメ業者はパチンコ玉を入れ替えることも磨くことも、補給樋の清掃や漏電点検も進言することもなかったのです。本業だった島設備メーカーに在籍していたとは思えない所業です。そもそもこのダメ業者はホールの営業や運営のことは頭になく目先の利益のことしか考えていないのでしょう。

作業工程も考えていない様子で全く段取りつかずで弊社が一連の作業を請け負うことになりました。というか、そうしないと作業が滞るのが目に見えていましたので、それでないと請けないと断言しました。

ホールの皆さんに注意喚起したいのは、元(現役)メーカーの人間であっても現場を知らないことが往々にしてあるということです。ホールのオーナーも現場を知らないことが多く、そこに付け込む業者も少なくないということもあり得ます。

複数の業者が絡んでくることが多い島設備の改造工事には基本的な設備の知識と工事工程の段取りや工期などを把握している人間が介在しないと結果、工期が間に合わない、間に合っても営業中にトラブることが多々あります。基本的な島改造工事では以下の作業が分業され兼業される場合もあります。

  • 島工事(装飾)
  • 玉補給/研磨設備
  • ホールコンピュータ配線/設定
  • 椅子脱着工事
  • カードユニット設置工事
  • POS・計数機設定/設置
  • 電気配線(配電盤・島内)
  • 遊技台脱着
  • パチンコ玉(玉抜き/研磨/玉入れ)
  • 紙幣搬送工事
  • ナンバーランプ脱着/設定

これらの作業を取りまとめてコントロールする業者、もしくは設備を熟知したホール責任者がいれば、事前の工程打ち合わせさえ密に行えれば問題はなくトラブルも最小限に抑えられます。しかし前述のように人材不足などにより熟練した業者が限られており、継続的に仕事のある大手を優先される傾向にあります。

ホール様でリニューアル工事を検討もしくは計画されていて、このコントロールできる業者に心当たりがない場合は、弊社にご相談ください。工事工程管理はもとより工事施工業者の手配、工事後の営業、運用などのアフターフォローも安心してお任せください。

    コメント

    1. […] 実は当サイトで2月に記事【「BOSS」のボヤキと注意喚起】で取り上げた、弊社が施工一式を請け負った千葉県君津市の「パチンコパルコ君津店」です。 […]

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