マルハン「M&A」での物件募集を開始

統計・コラム

どうも「BOSS」です。

2021年パチンコ店の閉店店舗数が全国で約600店舗と過去最高となり、なんと1月は驚愕の100店舗を超える閉店店舗数となり、今までにない閉店ラッシュとなってしまいました。

そんな中、今まで「M&A」に積極的ではなかったマルハンが一転して、新たな店舗展開の施策として「M&A案件」の募集の開始を公表しました。
業界トップクラスの大手企業である同社の方針転換は「マルハン北日本カンパニー」「マルハン東日本カンパニー」として公表されました。その背景にはパチンコの経営から撤退していく企業が増え、閉店廃業していく店舗も増え続けていることにあります。そのような店をM&Aで再生することで業界の窮状に歯止めをかけたいという想いに加え、今後のカンパニーの発展のためには欠かせない施策でもあると、その理由を説明しています。

この「問い合わせ専用WEBサイト」には何故か西日本カンパニーが名を連ねていませんが、これは昨年4月にマルハンが「東日本カンパニー」「北日本カンパニー」「西日本カンパニー」「金融カンパニー」「グループユニット」からなる社内カンパニー制へ移行したことが関係していると考えられます。

【組織体制】(※敬称略)
株式会社マルハン東日本カンパニー/カンパニー社長:韓 裕
 管轄エリア:関東地区、山梨県、静岡県、長野県

株式会社マルハン北日本カンパニー/カンパニー社長:韓 俊
 管轄エリア:北海道、東北地区、北陸地区、愛知県、岐阜県、三重県

株式会社マルハン西日本カンパニー/カンパニー社長:韓 浩
 管轄エリア:関西地区、中国地区、四国地区、九州地区

すでに「マルハン北日本カンパニー」では2020年12月にガイアグループが運営していた宮城県の『ガイア宮千代店』をM&Aで取得し、『マルハン仙台卸町店』として2021年3月にグランドオープンを果たし見事に再生しています。ガイアグループが運営していた系列店舗は2021年に19店舗が閉店し、他のパチンコ経営企業にもM&Aされていましたが、このM&Aの案件にマルハンが参入してきたニュースは業界でも意外な動向として話題となりました。

近年、積極的にM&Aでの店舗展開をしているアンダーツリーグループ(キコーナ)が、2021年には8店舗増の165店舗となりました。マルハンは出店もありましたが閉店店舗もあり±0の315店舗となっています。その他のパチンコ店を運営する企業においても旧規則機の撤去が誘因となり不採算店舗を閉店するなどして店舗数を減らしています。

https://jenepi.jp/pachinkonews/store-ranking-2022ジェネピ

今年はオミクロン株による新型コロナウイルスの感染拡大傾向が続く中で1月は閉店ラッシュ、旧規則機撤去後の2月以降はパチスロの動きが危惧され、さらに半導体不足により「スマパチ」「スマスロ」を含めた遊技機や周辺設備の供給が遅れる見通しなどと言われており、パチンコ業界の先行きは不安定な状況が続きそうです。
このM&A施策によりマルハンには業界のリードカンパニーとして、同様に店舗展開しているアンダーツリーなどの企業とともに閉店店舗を優良店舗に化けさせることで、パチンコ業界に留まらず日本各地で地域の活性化を図ってほしいと思います。

    コメント

    1. […] マルハン(北日本・東日本カンパニー)はM&Aを拡充する方針を打ち出しており、堅実で他の系列店ほど閉店しているイメージがありませんがコロナ禍以降の閉店は8店舗目とのことです。 […]

    2. […] 今年になって「マルハン北日本カンパニー」と「マルハン東日本カンパニー」において「M&A案件」の募集の開始を公表し、その動向が見え始めてきました。 […]

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