「2026年のお盆期間、パチンコ業界は実際どうだったの?」
「去年のお盆と比べて、稼働は上がったのか?」
「パチンコとスロット、どちらにお客様が流れているのか?」
パチンコホールを経営されているオーナー様や店長様にとって、気になるところではないでしょうか。
お盆期間は帰省や旅行などによって普段とは異なる客層が動くため、ホールにとって重要な営業期間です。
そこで今回は、全国トレンドのデータをもとに、2026年8月10日週と2025年8月11日週を比較します。
先に結論を申し上げると、2026年のお盆は、
「ホール全体の稼働率は前年と変わらないものの、パチンコとスロットでは明暗が分かれた」
という結果になっています。
特に、20円スロットの台数・客数が大きく増加している一方、パチンコは客数が減少しています。
では、具体的な数字を見ていきましょう。
2026年のお盆は前年と比べてどうだった?
まずは、全国の数字を比較してみます。
全国トレンド比較
| 指標 | 2026年8月10日週 | 2025年8月11日週 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 総台数 | 2,746,636台 | 2,688,178台 | +58,458台 |
| 総稼働率 | 34.0% | 34.0% | ±0.0pt |
| 総客数 | 934,082人 | 913,799人 | +20,283人 |
ここで最初に注目したいのが、総稼働率は34.0%で前年とまったく同じという点です。
一方で、総台数は約5.8万台増加し、総客数も約2万人増えています。
つまり、「2026年のお盆は市場全体が大きく落ち込んだ」わけではありません。
むしろ、客数は前年より増えています。では、なぜ総稼働率が変わらなかったのでしょうか。
パチンコとスロットでは明確な差が出た
まず、4つのカテゴリーを比較してみましょう。
パチンコ・スロット稼働率の前年比較
| 区分 | 2025年 | 2026年 | 前年差 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| P4円 | 23.0% | 22.7% | ▼0.3pt | ↓低下 |
| P1円 | 37.4% | 36.0% | ▼1.4pt | ↓低下 |
| S20円 | 38.8% | 39.2% | ▲0.4pt | ↑上昇 |
| S5円 | 47.1% | 47.4% | ▲0.3pt | ↑上昇 |
この表を見ると、傾向が非常に分かりやすくなります。
パチンコはP4円・P1円ともに前年割れ。それに対して、スロットは20円・5円ともに前年を上回っています。
つまり2026年のお盆期間は、「パチンコ ↓」「スロット ↑」という構図になっています。
パチンコは「台数を減らしても客数が減少」
ここから、さらに重要な数字を見ていきます。
P4円の前年比較
| 2025年 | 2026年 | 増減 | |
|---|---|---|---|
| 設置台数 | 809,969台 | 791,886台 | ▼18,083台 |
| 客数 | 186,251人 | 180,103人 | ▼6,148人 |
| 稼働率 | 23.0% | 22.7% | ▼0.3pt |
P4円は、設置台数が約1.8万台減少しています。そして客数も約6,100人減少。
稼働率も23.0%から22.7%へ低下しています。つまり、P4円は台数減少+客数減少+稼働率低下という結果になりました。
1円パチンコも安心できない
「4円パチンコが厳しいのであれば、低貸しを増やせばいいのでは?」
そう考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今回のデータを見る限り、1円パチンコについても注意が必要です。
P1円の前年比較
| 2025年 | 2026年 | 増減 | |
|---|---|---|---|
| 設置台数 | 678,562台 | 681,433台 | ▲2,871台 |
| 客数 | 253,492人 | 245,543人 | ▼7,949人 |
| 稼働率 | 37.4% | 36.0% | ▼1.4pt |
ここで非常に興味深いのが、設置台数は増えているのに、客数は減っているという点です。
さらに稼働率も1.4ポイント低下しています。
これは、「低貸しだから自然に客が集まる」という状況ではなくなっていることを示すデータの一つです。
もちろん、全国データだけで店舗ごとの営業結果を判断することはできません。
しかし、少なくとも「低貸し化すれば集客できる」という単純な考え方では、今後の店舗運営は難しくなる可能性があります。
20円スロットはどうだった?
一方、非常に目立った動きをしているのが20円スロットです。
S20円の前年比較
| 2025年 | 2026年 | 増減 | |
|---|---|---|---|
| 設置台数 | 915,421台 | 976,245台 | ▲60,824台 |
| 客数 | 354,784人 | 382,234人 | ▲27,450人 |
| 稼働率 | 38.8% | 39.2% | ▲0.4pt |
特に注目したいのが、設置台数が6万台以上増えていることです。
しかし、単純に台数だけが増えたわけではありません。
客数も、「354,784人 → 382,234人」と、27,450人増加しています。
つまり、スロットの設置台数が増えた結果、客数も増加しているという動きが確認できます。
5円スロットも前年を上回る
5円スロットも同じ傾向です。
S5円の前年比較
| 2025年 | 2026年 | 増減 | |
|---|---|---|---|
| 設置台数 | 130,304台 | 141,690台 | ▲11,386台 |
| 客数 | 61,347人 | 67,148人 | ▲5,801人 |
| 稼働率 | 47.1% | 47.4% | ▲0.3pt |
5円スロットも、「台数増加」「客数増加」「稼働率上昇」という結果になっています。
パチンコとスロットを並べると違いがさらに分かる
ここまでのデータを1つの表にまとめると、今回のお盆商戦の特徴がより明確になります。
2026年お盆・前年比較まとめ
| 区分 | 台数 | 客数 | 稼働率 | 2026年の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| P4円 | ▼18,083台 | ▼6,148人 | ▼0.3pt | 弱含み |
| P1円 | ▲2,871台 | ▼7,949人 | ▼1.4pt | 弱含み |
| S20円 | ▲60,824台 | ▲27,450人 | ▲0.4pt | 好調 |
| S5円 | ▲11,386台 | ▲5,801人 | ▲0.3pt | 好調 |
この表から分かるのは、「お盆だからパチンコ・スロットの両方が好調だった」という状況ではないということです。
むしろ、パチンコとスロットの客数の差が広がっていることに注目する必要があります。
では、なぜ総稼働率は34.0%で変わらないのか?
ここが今回のデータで最も重要なポイントです。
総稼働率だけを見ると、
| 2025年 | 2026年 | |
|---|---|---|
| 総稼働率 | 34.0% | 34.0% |
となっており、「前年と同じだった」という結論になってしまいます。
しかし、カテゴリー別に見ると、P4円 ↓P1円 ↓S20円 ↑S5円 ↑となっています。
つまり、ホール全体で見ると大きな変化がないように見えても、遊技者が選ぶカテゴリーは変化している可能性があります。
「自店の稼働率」だけを見ていませんか?
ホールが今回のデータから考えていただきたいのが、
「自店の稼働率は前年と比べてどうだったのか?」
だけではありません。
さらに、
「その稼働はパチンコとスロットのどちらで作られているのか?」
を見る必要があります。
例えば、店舗全体の稼働率が前年と同じだったとしても、パチンコの稼働が下がり、スロットの稼働が上がっているのであれば、全国トレンドと同じ動きです。
逆に、全国ではスロットが伸びているのに、自店ではスロットが落ちているのであれば、そこには何らかの店舗側の要因がある可能性があります。
お盆営業を評価するなら、この数字をチェック
お盆営業の結果を分析する際は、店舗全体の稼働率だけではなく、以下の数字を比較してみてください。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 総客数 | 前年のお盆と比べて増えたか |
| パチンコ客数 | パチンコから客が離れていないか |
| スロット客数 | スロットに客が集まっているか |
| 機種別稼働 | どの機種が客を集めたか |
| 時間帯別稼働 | 朝・昼・夕方・夜のどこが強かったか |
| 新規客数 | お盆をきっかけに新規客を獲得できたか |
| 再来店率 | お盆後も来店しているか |
| 客単価・粗利 | 稼働だけでなく収益につながったか |
特に重要なのが、お盆期間が終わった後の数字です。
本当に重要なのは「お盆明け」
お盆期間中だけ稼働が良かったとしても、それだけでは十分ではありません。
例えば、8月10日~16日だけ稼働が上昇し、8月17日以降に急激に落ちてしまったのであれば、一時的な需要だった可能性があります。
一方で、お盆に来店したお客様が8月後半にも来店しているのであれば、そこには大きな意味があります。
そのため、お盆営業の評価は、
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| お盆前 | 前年との集客状況 |
| お盆期間 | 客数・稼働・機種別データ |
| お盆明け | 稼働の落ち込み |
| 1週間後 | 再来店状況 |
| 2週間後 | 新規客が定着したか |
という流れで見ることをおすすめします。
2026年のお盆から考えるべきこと
今回のデータから見えてくるのは、「お盆は悪い」という単純な話ではありません。
総客数は前年より増えています。しかし、その客数の中で、「パチンコは減少」「スロットは増加」しています。
つまり、重要なのは「市場全体の客数」だけではなく、「その客がどこに流れているのか」です。
今後の機械構成をどう考えるべきか?
今回のデータだけを見て、「スロットを増やせばいい」と判断するのは危険です。
店舗によって商圏も客層も違うためです。
しかし、全国トレンドとして、スロットの設置台数増加+客数増加が同時に起きていることは、今後の機械構成を考える際の重要な材料になります。
一方、パチンコについては、台数を減らしているP4円だけでなく、台数が微増したP1円でも客数が減少しています。
そのため、「パチンコの台数を減らす・増やす」だけではなく、「どの機種に、どの客層が、どの時間帯に座っているのか」まで細かく分析して競合と戦うことが必要です。
まとめ|2026年のお盆は「パチンコとスロットの差」が見えた
2026年のお盆期間を前年と比較すると、非常に興味深い結果となりました。
| ポイント | 結果 |
|---|---|
| 市場全体 | 総客数は増加 |
| 総稼働率 | 34.0%で前年と同じ |
| P4円 | 稼働率・客数ともに減少 |
| P1円 | 稼働率・客数が減少 |
| S20円 | 台数・客数・稼働率すべて増加 |
| S5円 | 台数・客数・稼働率すべて増加 |
| 全体の特徴 | パチンコ↓・スロット↑ |
今回のデータから見る限り、2026年のお盆は、
「市場全体が伸びた」というより、「遊技者の選択がスロット側へシフトしたお盆」
と見ることができます。
特に20円スロットでは、設置台数が60,824台増加し、客数も27,450人増加しました。
一方、P1円では設置台数が2,871台増加したにもかかわらず、客数は7,949人減少しています。
この違いは、今後のホール経営を考えるうえで非常に重要です。
ただし、全国データはあくまで「市場全体の傾向」です。
最も重要なのは、「全国ではこうなっている。では、自店ではどうだったのか?」を確認することです。
お盆営業を「今年は良かった」「今年は悪かった」で終わらせるのではなく、客数・稼働率・機種別稼働・時間帯・新規客・再来店率まで確認することで、9月以降の営業戦略が見えてきます。
2026年後半のホール経営では、パチンコとスロットの稼働格差が今後さらに広がるのか、それともパチンコに反転材料が出てくるのか。
この動きは、引き続き注目していく必要がありそうです。

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